第32回日本乾癬学会に参加しました。
先生方、スタッフの方々、皆様お疲れ様でした。
また、土曜日の乾癬外来を休診にして乾癬学会に参加するという事態になってしまったので、患者さんにはご迷惑をおかけし申し訳ございませんでした。
なぜか担当スタッフの方から「ミヤネ屋で、アンジェリカさんの乾癬カミングアウトの回に出演していた先生ですか??」といきなりつっこまれ、そういえば、あの番組は関西ローカルではなく東京でむしろ視聴率が高いことを思い出しました(笑)
年に1回の、乾癬の最新情報が日本語で入手できる学会ですから、論文にまだなっていない情報を中心に、いろいろ勉強になりました。私が医者になったころは、ちっとも治らなかった乾癬ですが、いまや皮疹をゼロにするのも夢ではない(ただし薬剤費は高いし副作用にも注意が必要)という時代で、5年前とまったく違ったく違う治療に進歩したことを実感しました。
また、この学会で、今井は、研究発表分野の演題の座長と、イブニングセミナーの講師を担当させていただきました。そのセミナーでは、30分、乾癬の外用剤のお話をさせていいただきました(膿疱性乾癬ガイドラインでも、主に外用剤関連部分を今井が担当しております)。サプリメントなどでビタミンDを取っている場合、かえって副作用が生じるリスクが上がることなどもお話させていただきました。また、兵庫医大としては、当科の和田と、一緒に乾癬外来を担当している山本が、膿疱性乾癬という最重症の乾癬に関しての発表を行いました。
今後も、特に膿疱性乾癬などの重症な乾癬について、当科では今後も重点的にフォローアップしていく予定です。
2017年9月9日土曜日
2017年9月5日火曜日
今井のアトピーに関する論文がサイエンティフィック・リポーツに掲載されました
今井の、自然リンパ球とアトピーに関する論文が、英ネイチャーパブリッシンググループの科学誌「サイエンティフィック・リポーツ」に掲載されました。小さなラボでも、しっかりした国際雑誌に掲載するところまで持ってこれたのは、私一人の力ではなく、協力してくださった皆様のおかげです。感謝申し上げます。
概要
眼科学 細谷 友雅 先生のと共同実験で、結膜・角膜上皮のインターロイキン33(IL-33)が過剰な状態になると眼に常在する2型自然リンパ球が活性化され、アトピー性角結膜炎が発症することを遺伝子改変マウスを用いて証明しました。本研究によってアトピー性角結膜炎の病態の一端が解明され、新しい治療法の開発に大きな貢献が期待できます。なお、この研究は、本学免疫学(善本知広主任教授)、京都府立医科大学感覚器未来医療学(中村隆宏准教授)との共同研究です。2017年8月30日英科学誌「サイエンティフィック・リポーツ」の電子版に掲載されました。
研究の背景
アトピー性角結膜炎は、顔面のアトピー性皮膚炎に合併して生じ、角結膜への好酸球浸潤を伴って角膜障害や視力障害を生じる重篤な難治性の疾患です。アトピー性角結膜炎の患者さんの結膜の病変ではIL-33が強く発現していることは分かっていましたが、アトピー性角結膜炎の発症機序は全く不明のままでした。
研究手法と成果
研究グループでは、皮膚でIL-33を多く発現しアトピー性皮膚炎を自然発症する遺伝子改変マウスを作成して観察を続けていたところ、8〜10週齢頃から結膜炎が発症し、20週齢以降には角膜潰瘍を伴った重篤な角膜炎が生じることに気づきました。病変部では結膜・角膜上皮の肥厚、肥満細胞、好酸球・好塩基球などの炎症細胞の浸潤、涙液中にはIL-5、IL-13、IL-33等の炎症性サイトカインの増加がみられ、免疫学的特徴がヒトのアトピー性角結膜炎に極めて類似していました。また、正常マウスの眼組織にIL-33に反応する2型自然リンパ球が常在していることを発見し、この遺伝子改変マウスの角結膜では2型自然リンパ球が増加すること、そして、この細胞がIL-5とIL-13を産生することをつきとめました。以上より、アトピー性角結膜炎の病態として、さまざまな刺激で眼上皮から遊離されるIL-33が角結膜に常在する2型自然リンパ球を活性化し、IL-5、IL-13などの炎症性サイトカインが産生される結果、アトピー性角結膜炎が発症するというメカニズムを世界に先駆けて提唱しました。
原論文のリンク
原論文のリンク
2017年7月28日金曜日
パソコンからスマホの時代へ
どうでもいい雑談記事なので、ラベルなしです。
このブログと兵庫医大皮膚科のページでは、見てくださっている方が、パソコンからのアクセスなのか、スマホからのアクセスなのか、Googleが勝手に統計を取ってくれるわけなのですが・・・・
ご覧の通り、既にスマホからのアクセスが過半数となって、パソコンが過半数だった2年前(サイト開設時)から逆転しています。パソコンは、もはや25%程度しかありません。このブログは一応、スマホとパソコンでは違う画面が表示される仕様ですが、兵庫医大皮膚科の公式ページのほうは、昔ながらのパソコン用Webサイトのままで、スマホだとかなり見にくいですね。。。。一般的に患者さんは高齢者が多いので、スマホよりもパソコンのほうに対応させるのが良いとされていたのですが、皮膚科では、特に乾癬やアトピーで情報を探しているのは若い患者さんが多いせいか、もはやスマホの報が多いとの結果で驚きでした。これは、兵庫医大皮膚科公式のページもスマホ対応にした方が良いと思った今回の統計でした。ただ、いつになるか、わかりませんが。
そういえば、皮膚科にまわってくる若い研修医も、外来で調べ物をスマホでしています。パソコンしか使えない世代は既に時代遅れなのでしょうか?私も実はスマホはあまり使いこなせていませんが、例えばメールやLINEは音声入力でほとんど入力しており、パソコンとはまた違った便利さがあるわけで、今後モバイル端末を、どう医療に生かすかも、様々な研究があるようです。兵庫医大でも看護師さんが手軽に経過写真を撮影したりしています(ただし専用のモバイル端末です)が、皮膚科外来の写真撮影はパソコンに手動で取り込みなので、医師向け端末のほうが遅れている気も・・・。
このブログと兵庫医大皮膚科のページでは、見てくださっている方が、パソコンからのアクセスなのか、スマホからのアクセスなのか、Googleが勝手に統計を取ってくれるわけなのですが・・・・
スマホからのアクセスが、2年前とまったく違う!!
このブログのアクセス解析(本日)
ご覧の通り、既にスマホからのアクセスが過半数となって、パソコンが過半数だった2年前(サイト開設時)から逆転しています。パソコンは、もはや25%程度しかありません。このブログは一応、スマホとパソコンでは違う画面が表示される仕様ですが、兵庫医大皮膚科の公式ページのほうは、昔ながらのパソコン用Webサイトのままで、スマホだとかなり見にくいですね。。。。一般的に患者さんは高齢者が多いので、スマホよりもパソコンのほうに対応させるのが良いとされていたのですが、皮膚科では、特に乾癬やアトピーで情報を探しているのは若い患者さんが多いせいか、もはやスマホの報が多いとの結果で驚きでした。これは、兵庫医大皮膚科公式のページもスマホ対応にした方が良いと思った今回の統計でした。ただ、いつになるか、わかりませんが。
そういえば、皮膚科にまわってくる若い研修医も、外来で調べ物をスマホでしています。パソコンしか使えない世代は既に時代遅れなのでしょうか?私も実はスマホはあまり使いこなせていませんが、例えばメールやLINEは音声入力でほとんど入力しており、パソコンとはまた違った便利さがあるわけで、今後モバイル端末を、どう医療に生かすかも、様々な研究があるようです。兵庫医大でも看護師さんが手軽に経過写真を撮影したりしています(ただし専用のモバイル端末です)が、皮膚科外来の写真撮影はパソコンに手動で取り込みなので、医師向け端末のほうが遅れている気も・・・。
2017年7月15日土曜日
薬剤師さん向けに講演を行いました
7/13(木)に、兵庫県の薬剤師さん向けに、乾癬の基礎的な内容の講演をさせていただきました。座長・世話人の松川先生、誠にありがとうございました。
乾癬の治療薬は注射(バイオ製剤)のように超強力なものもあれば、「オテズラ錠」のように徐々に効いてくる(この薬は効果に個人差が大きいですが・・・)ものがあります。注射の薬のように副作用管理が必須で、定期的に採血が必須というものもあれば、乾癬の新薬の一つである「オテズラ錠」のように、副作用管理のための採血が不要というものもあります。で、なぜ薬剤師会での講演かというと、このオテズラ錠はちょっと飲み始めの時に特殊な飲み方が必要で、具体的には毎日増量していくような開始方法なんですね。なので、薬剤師の先生にしっかり患者さんに指導してもらわないといけない、というわけなんです。
乾癬は、この数年で注射も内服も、新薬ラッシュですっかり綺麗に改善できる疾患になったわけですが、どの製薬がよいかは、やはり一長一短ですので、患者さんと十分に相談して考えていきたいと思います。
2017年7月3日月曜日
乾癬で「道端アンジェリカさんと同じ薬でお願いします」について
ヤフーニュースのトップ記事に、再びモデルの道端アンジェリカさんが乾癬である話が登場して、このブログもアクセスが増えています。
当院の乾癬外来ですが、読売テレビ(ミヤネ屋)の道端アンジェリカさん出演の時に、乾癬に詳しい医師として出演させていただいてから、全国各地から患者さんが来院されるようになりました。なんでも、乾癬がほぼゼロになる可能性が高い、新しい薬があるらしい、と聞いたというわけです。しかし、その実態は・・・
(1) そもそも乾癬という診断が間違っている
(2) お住まいが遠すぎて、当院に継続通院ができそうにない
といったケースも、ございます。
確かに兵庫県の真ん中(日本海と瀬戸内海の中間くらい)にお住まいの方も数多く通院していらっしゃいますが、あまりに通院するのに遠い場合は、お住まいのお近くの病院を、ご紹介させていただくことがございます。あらかじめご了承くださいますよう、お願いいたします。
また、患者さんのリクエスト「道端アンジェリカさんと同じ薬でお願いします」についてですが、実は、特に高齢の患者さんの中には適さない方もいらっしゃいます。先に体質を検査してからになりますので、はじめて来院された当日にいきなり注射を開始することはできませんので、ご理解のほどお願い申し上げます。
道端アンジェリカさんが乾癬でどんな治療をしているかは、本人が公表していますので、詳しくはこちら。
(リンク先)ヤフーニュース:
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6245545
上記はリンクが数日で消えるので、その場合は元記事:
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/208368
![]() |
| 道端さんが公開した、自身の乾癬皮疹(当然すっぴん)。インスタグラムより引用 |
当院の乾癬外来ですが、読売テレビ(ミヤネ屋)の道端アンジェリカさん出演の時に、乾癬に詳しい医師として出演させていただいてから、全国各地から患者さんが来院されるようになりました。なんでも、乾癬がほぼゼロになる可能性が高い、新しい薬があるらしい、と聞いたというわけです。しかし、その実態は・・・
(1) そもそも乾癬という診断が間違っている
(2) お住まいが遠すぎて、当院に継続通院ができそうにない
といったケースも、ございます。
確かに兵庫県の真ん中(日本海と瀬戸内海の中間くらい)にお住まいの方も数多く通院していらっしゃいますが、あまりに通院するのに遠い場合は、お住まいのお近くの病院を、ご紹介させていただくことがございます。あらかじめご了承くださいますよう、お願いいたします。
また、患者さんのリクエスト「道端アンジェリカさんと同じ薬でお願いします」についてですが、実は、特に高齢の患者さんの中には適さない方もいらっしゃいます。先に体質を検査してからになりますので、はじめて来院された当日にいきなり注射を開始することはできませんので、ご理解のほどお願い申し上げます。
道端アンジェリカさんが乾癬でどんな治療をしているかは、本人が公表していますので、詳しくはこちら。
(リンク先)ヤフーニュース:
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6245545
上記はリンクが数日で消えるので、その場合は元記事:
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/208368
2017年6月4日日曜日
平成29年度日本皮膚科学会総会に参加しました。
ありがたいことに、平成29年度の日本皮膚科学会・基礎医学研究費を受賞しました。立派な受賞盾までいただいてしまいました。乾癬外来というイメージのブログになっておりますが、実はこのブログは開始最初から「乾癬とアトピー」のブログでございまして、受賞した研究内容はアトピー性皮膚炎の研究に関連するものであります。当皮膚科では乾癬だけではなく、アトピーの研究もさせていただいております。バリアが悪化してアトピーという話は分かりやすいと思うのですが、実はその逆もあって、どうもアトピーの炎症が起こると皮膚バリア機能が悪化するようで、その病態や関与する細胞を研究する予定です。
免疫学の進歩により、今や「注射の薬」で乾癬はほとんど皮膚炎が無くなってしまうのですが、アトピー性皮膚炎の点滴の薬も、本学でもうすぐ治験を開始する予定です(あくまで予定なので、どうなるかは決まっておりません)。
2017年5月31日水曜日
5月31日は世界禁煙デー
最近、喫煙者はお断りというクリニックが東京では増えてきました。例えば
自由が丘整形外科
http://www.jseikei.com/
では、ホームページに
自由が丘整形外科
http://www.jseikei.com/
では、ホームページに
喫煙者は、初診時までに完全にタバコを止めておいてください。
と書いてあります。なんとびっくり。。ここのクリニックは出入りの業者さんも喫煙者だったら取引しない、その会社の薬は使わないといった徹底ぶりだそうです。
兵庫医大は建物内とその周囲はもちろん禁煙ですが、別に喫煙患者さんは診察拒否というわけではございませんので、ご安心ください・・・というか関西では喫煙者診療拒否クリニック、まだあまり無いと思います。飲食店も禁煙はまだ珍しいですね。しかし、これも時代の流れ。東京では次々と禁煙となり、関西でも徐々に広がっている気がします。東京によく学会出張に行きますが、やはり路上でタバコを吸っている人が(条例があることもあるが)関西と違って東京では、もはや、ほとんど見かけなくなりました。関西でもだんだんそうなってくるかもしれません。そして、近い将来、かなりのクリニックが喫煙患者さんは診察拒否という時代がもうすぐ来るかもしれません(??)
ちなみに、当外来でも、乾癬の患者さんには、一応、禁煙をお勧めしています。
以上、世界禁煙デーのお話でした。
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