2021年9月28日火曜日

今井が責任著者の、アトピー性皮膚炎とADCTに関する論文が出版されました。

少し前に受理されていたのですが、今井が責任著者の、アトピー性皮膚炎とADCTに関する論文(英文)が出版されました!日本からはじめてのADCTの報告になると思います。

全文はこちら:https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1002/cia2.12212


論文内容の日本語訳:Atopic Dermatitis Control Tool (ADCT)はアトピー性皮膚炎(AD)の⻑期疾患コントロールを評価する患者さんにアンケートをするタイプのツールですが、実臨床における日本での報告は、この論文が初めてとなります。当院でデュピルマブを投与中の患者(投与群)45例、デュピルマブ中止後も寛解している患者(寛解群)25例、デュピルマブ中止後に再燃にてデュピルマブを再開した患者(再燃群)4例について、ADCT評価を実施したところ、投与群、寛解群のほとんどがADCT7点未満(長期コントロール良好)でした。一方、再燃群の100%がADCT7点以上でした。また、投与群・寛解群ともに、確立された指標であるPOEM、DLQI、EASIとADCTは有意に相関していました。よって、ADCTは実臨床においてもデュピルマブ投与による長期疾患コントロールの指標となると考えています。