2019年12月6日金曜日

年末年始の休診のお知らせ

年末年始の休診のお知らせです。

大学病院 外来部門:12/28(土)〜1/3(金)
えいご皮膚科(武庫川院):12/28(土)〜1/5(日)

患者様には大変ご不便をおかけ致しますが、ご理解ご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。

2019年11月28日木曜日

関西学院大学で、乾癬とアトピー性皮膚炎の講義を行いました

兵庫医科大学皮膚科では、他の大学にも講義に行っています。
今回、同じ西宮市内にある関西学院大学で「医学入門」の講義を行ってきました。
美しく、立派なキャンパスです。建築物の塗り壁が美しいです。



内容は、乾癬やアトピー性皮膚炎における、生物学的製剤などの新しい治療についてです。基本的に文系の学部生への講義なので、平易な表現で抗体医薬品とは何かについて解説しました。医学はどんどん進歩し続ける学問であるということを理解していたければ・・・と思ってます。

2019年9月24日火曜日

アトピー性皮膚炎の論文が米国研究皮膚科学会雑誌の表紙に抜擢されました

先日受理(オンライン公表)された報告をさせていただいた、今井が筆頭著者のアトピー性皮膚炎の論文ですが、印刷されまして、アメリカ研究皮膚科学会雑誌(Journal of Investigative Dermatology)10月号の表紙に抜擢されました。オープンアクセスです。また、この私たちの論文に対する査読者からのコメントも同時に掲載されています。




2019年9月13日金曜日

市民公開講座のお知らせ(9/29日曜日)

このたび、西宮北口駅の「なでしこホール」で市民公開講座を開催させていただきます。内容は下記のように、患者さん向けの平易な内容となっております。


2019年9月3日火曜日

沿線情報紙「ホッと!HANSHIN」 に掲載されました

阪神電車の各駅にて現在配布中の沿線情報紙「ホッと!HANSHIN」に、今井の乾癬・アトピー外来の紹介が掲載されました。




酒さの新薬(ロゼックスゲル)の治験を行っています

酒さの新薬(ロゼックスゲル)治験について、当院ではなく、関連病院である明和病院で行っております。エントリー可能期間ですが、おそらく年内くらいで終了する予定です。

もし酒さでお困りの症例がございましたら、明和病院 黒川一郎 先生にご紹介ください。

治験の詳細:日本人を対象とする酒さの治験(ロゼックスゲル外用)(二重盲検)
選択基準は以下です。
1.18歳以上
2.酒さに伴う炎症性皮疹(丘疹、膿疱)が全顔で11個以上40個以下

2019年8月29日木曜日

予約なしの来院について

いつも患者さんのご紹介ありがとうございます。

現在、当院の初診が混んでいる時間帯とそうでない時間帯の差が激しく、予約なしで来院されますと、空いている日もあれば、5時間以上の待ち時間となる時も多いです。また、紹介状があっても、その疾患の担当医が不在の曜日に受診されますと、最短の予約が曜日によっては3-4ヶ月先まで埋まっていたり、再度予約なしで担当医の外来をしている曜日に来院しなおしても、やはり5時間以上待ちになったりしています。(曜日によっては、その週にすぐ初診予約が取れることも多いです)

従いまして、先生の紹介状を持参させるだけでなく、初診予約も地域医療を通してとって頂けますよう、よろしくお願い申し上げます。

初診予約の方法ですが、

0798-45-6002 にFAXするだけ(24時間受付)

ですので、よろしくお願い申し上げます。

2019年5月31日金曜日

初診予約のお願い

いつも患者様の御紹介ありがとうございます。
今回は、初診予約のお願いが2点ございます。

1)内科の先生はお手数ですが、まずは近くの皮膚科クリニック(兵庫医大近辺ですと、例えばえいご皮膚科)の受診を指示してください。普通の皮膚病なのに、大学病院にいきなり紹介されると患者さんがびっくりしてしまいます。当科は、基本的に皮膚科からのご紹介を受けております。えいご皮膚科にまずはご紹介のうえ、重篤である場合は大学の皮膚科に紹介になります。

2)
ご紹介の際は、地域医療(医療支援センター)を通して、初診予約を取っていただけますよう、よろしくお願い申し上げます。具体的には、

0798-45-6002 にFAXするだけ(24時間受付)

ですので、よろしくお願い申し上げます。

初診予約を取らずに紹介状だけ作成し、いきなり受診するように指示されますと、患者様にご迷惑をかけるおそれがあります。

おかげさまで当院皮膚科外来の治療実績は、例えば乾癬・アトピー性皮膚炎の領域では地域トップクラスとなっております。

それに伴い、待ち時間が長い日があります(短い日もあります)。

紹介状があっても初診予約をせずに来院される患者様が偶然同じ日(雨でない日とか)に重なってしまうと、待ち時間が3〜5時間以上となってしまいます。
ご理解、ご協力のほどよろしくお願い申し上げます。

2019年5月24日金曜日

Journal of Investigative Dermatologyにアトピーの論文が掲載されました。


今井が筆頭著者のアトピー性皮膚炎の研究論文が、皮膚科で最も権威のある雑誌の1つである、米国研究皮膚科学会誌(Journal of Investigative Dermatology)に掲載されました。具体的には、IL-33とIL-4が共同して2型自然リンパ球に働くことでアトピー性皮膚炎が発症する、という内容です。5年前の論文1本目(Imai Y, PNAS, 2013)のころは誰も注目しなかったIL-33ですが、現在は種々のアレルギーの原因として注目が高まっています。

JIDのサイトへのリンク

2019年4月12日金曜日

HOME VII Meeting 東京 に参加しました。



アトピー性皮膚炎の会議であるHome (Harmonising Outcome Measures for Eczema)に参加してきました。今回は日本開催でもあり、参加者は日本人が15%くらいで最多だったようです。Homeでは、主に臨床試験に用いる指標としてEASIやPOEMを用いることをコンセンサスとしてきましたが(J Allergy Clin Immunol. 2014 Oct;134(4):800-7)、この会合で、大人のQOL評価尺度としてはDLQIを用いることや、またlong-term control で使うべき指標も複数のコンセンサスが得られました。また、Numeric Rating Scale (NRS−11)では、「最近24時間の最も強い痒み」を評価することがコンセンサスとなりました(平均の痒みではないのですね。これは患者さんの意見が反映されているようです)。こういう内容のコンセンサスを得る会議というのは、医師だけで無く、患者代表、臨床試験をする製薬会社代表などで意見の相違も見られ、主催がThe University of Nottinghamなので公用言はアメリカ英語ではなくイギリス英語?ということもあり、あたかもまとまらないイギリスの国会のようでしたが、なんとかまとまっていきました。なお、この会議の詳細は日本皮膚科学会総会で古江教授が発表されるようです。



↑ ちなみに、今井の左隣(向かって右)にいらっしゃるのが、かの有名な片岡葉子先生です。手前の右端は、オブザーバー参加のPMDAの種瀬 啓士先生です。

2019年4月6日土曜日

4/17日に「えいご皮フ科 武庫川院」がオープンします

医局長の今井です。
今日は、関連病院を1つ増やしますよ、というご挨拶です。


兵庫医大皮膚科医局の新しい関連クリニックとして、2019年4月17日(水)に「えいご皮フ科 武庫川院」がオープンします。午後の診察時間が18:30または19:00までと、やや遅いのが特徴で、大学病院の外来(17:00まで)に間に合わない患者さんにも対応できます。

場所は、うどん屋の二階、大学病院の正面玄関から徒歩20秒くらいの立地です!
兵庫医大皮膚科外来からも徒歩1分くらいです。


うどん屋の左側のエレベーターで2階に上がりました!
テーマカラーの一つ、緑色の入り口がすぐに見えてきます。
中に入りましょう。




受付・待合室です。
清潔・快適で、モダンな高級感あふれる雰囲気になっています。
では、診察室に入りましょう。



1診の内装は、ピンク基調です。
院長の村本先生と、看護師の中嶋さんです。
中嶋さんは兵庫医大皮膚科外来のエースだった看護師さんで、このクリニックの特徴の1つです!

あと、2診もあります。


なお、院長の村本先生は女医さんですが、一部の曜日(月曜午前、水曜午後)は大学からアルバイト派遣(男性医師)となる予定です(今後変更がある可能性もあります)。

なお、えいご皮膚科武庫川院は、普通の保険診療メインの小さな皮膚科クリニックです。こちらで手に負えない重傷の皮膚病の場合は、兵庫医大皮膚科に紹介となりますので、ご了承くださいますようお願い申し上げます。また、内科・小児科など皮膚科以外の先生にお願いですが、軽症の皮膚病は、いきなり兵庫医大皮膚科に紹介するのではなく、まずはお近くの皮膚科医院に紹介してくださいますよう、病診連携についてのご理解のほど、お願い申し上げます。兵庫医大近辺の皮膚科クリニックには、このブログで紹介している「えいご皮膚科武庫川院」や、エキシマ(光線)治療もできる武庫川女子大横の「羽田皮膚科」などがあります。余談ですが、羽田先生の手術を兵庫医大で受けることもできます。


兵庫医大皮膚科医局は、今後も患者さんがより便利・安心・快適になるようなアイデアを実現していく所存です。どうぞ、よろしくお願い申し上げます。

2019年3月25日月曜日

(薬価が安い!) リウマトレックスが乾癬に保険適用になりました

先生方のおかげで、当院は乾癬患者さんの数が阪神間でトップの外来となっております。さて、注射のバイオ製剤は、乾癬の皮膚炎をほぼ消去できますが、高価なのが難点でした。そこで、昨年末、抗リウマチ剤「リウマトレックス®」が、「乾癬」の効能・効果および用法・用量追加の公知申請が通りまして、当院においても、処方できる体制になって参りました。

具体的には、注射のバイオ製剤が、おおむね3〜4万円/月も医療費がかかるのに対して、リウマトレックスは3割負担で薬代は1000円〜2000円/月にしかなりません。

したがって、乾癬の悪化に悩むものの、お薬代が高いという方に最適ということになります。1桁以上安いのです。もし、バイオ製剤を紹介したものの、高いために治療を諦めていた患者さんがおられましたら、一度ご紹介ください。

2019年2月19日火曜日

バイオ製剤を投与中に(風疹などの)生ワクチンを打ちたい場合はどうればいいのか?

いつも当院に患者さんをご紹介いただき、ありがとうございます。バイオ製剤を投与中に(風疹などの)生ワクチンを打ちたい場合はどうればいいのか?というお問い合わせを某先生からいただきましたので、皆様とシェアしたいと思います。

不活化ワクチンに分類される、インフルエンザワクチンは、バイオ製剤と基本的に関係なく、投与しても良いということに異論はないと思われます。

ところが、生ワクチンはどうでしょうか??
現在、抗体価の低い人に対して、風疹ワクチンの投与を政府が呼びかけています。品切れも多いようです。

問題点として、風疹ワクチンは生ワクチンですので、バイオ製剤を使用中は、投与できません。いったん中止する必要があります。

特に妊娠前の女性は、バイオ製剤投与前に(要するに妊娠前に)先に風疹ワクチンを投与しておくことが望ましいかもしれません。では現在投与中の場合はどうなのか・・・・乾癬のバイオ製剤は、投与後、どれだけ間隔を開ければ生ワクチンが投与できるのか?これは、結論から言うと、あまりエビデンスが無く、良くわからないと言うことになりますが、一斉に全社に問い合わせを行ったところ、バラバラの結果が返ってきたので掲載しようと思います。

Q: バイオ製剤投与後、どれだけ間隔を開ければ生ワクチンの投与が可能ですか?

要するに半減期を考えて間を開けるということになっているようですが、どれも、強いEBMは、ありません。半減期が短いという意味では、ヒュミラやルミセフといった投与間隔の短い製剤のようが、生ワクチン投与まであまり待たなくても良いという意味で、むしろ有利である可能性がありそうです。

ステラーラ 15週間(ヨーロッパ添付文書による。日本では記載なし)
トレムフィア 12週間(ヨーロッパ添付文書による。日本では記載なし)
トルツ 基準なし
ルミセフ 基準なし(血中濃度は1ヵ月で低レベルと予想できる)
コセンティクス 基準なし
ヒュミラ 6週間(European Evidence-based (S3) Guidelines)
レミケード 3〜6ヵ月 (Am J Gastroenterol 105:1231-1238, 2010)
デュピルマブ 3ヶ月 (治験実施計画書の記載による。これを設定した理由はMMWRのRecomendationで高容量ステロイドを2週以上投与した患者に生ワクチンを投与するとき、ステロイド中止後3ヶ月待てとあることによるらしい)


Q: 生ワクチン投与後、どれだけ待てばバイオ製剤が投与できますか?
これはどのバイオ製剤でも同じ答えになるはずが・・・そうでも無いようで、ばらばらの答えが返ってきました。理論上2−3週間待てば大丈夫な気はしますが・・・

ステラーラ 2週間(ヨーロッパ添付文書による。日本では記載なし)
トレムフィア 2週間(ヨーロッパ添付文書による。日本では記載なし)
トルツ 12週間(海外臨床治験における除外基準)
ルミセフ 4週間(海外臨床治験における除外基準)
コセンティクス 6週間(海外臨床治験における除外基準)
ヒュミラ 2〜3週間(European Evidence-based (S3) Guidelines)
レミケード 3〜4週間 (Am J Gastroenterol 105:1231-1238, 2010)
デュピルマブ 規定なし(メーカーの回答はMMWRのRecomendationで2週間になっているというものであった)

見事にばらばらになりましたが、基本的にはどれもこれも、エキスパートオピニオンであり、強いエビデンスはまだ無いのが現状のようです。なおグローバル化に伴い、添付文書PMDA審査報告書に記載の無い安全情報は入手するのが難しくなっている現状に伴い、上記の答えは担当MSL/MRによって違う答えが返ってくる可能性も高く、私の論文解釈と先生の論文解釈が違うかもしれませんし、またそもそも根拠が欧米の知見で本邦データではないものが多いため、諸先生方におかれましては各自で問い合わせ・ご判断のうえで対応していただけますよう、お願い申し上げます。




2019年2月1日金曜日

J Dermatol 誌の乾癬領域のSection Editorに就任しました

この度、今井が日本皮膚科学会英文誌であるThe Journal of Dermatology誌のセクション・エディター(乾癬・炎症性角化症領域など)を拝命致しました。この雑誌は、インパクトファクターが2.788と、日本が発行する臨床系医学誌ではトップクラスの国際誌です。セクション・エディターは教授の先生が多いなか、とても恐縮です。一応学会の代議員ですし、当院の豊富な乾癬の症例から学んだことを生かすべく、真摯に取り組んでいく所存です。

論文の査読(レビュー)に関しては年間20本くらい?(J Dermatolだけでなく、JDSやJID、JACIとか全部合計で)しており、投稿している論文数より査読している論文の方が圧倒的に多いわけですが(笑)、セクション・エディターをするのは今回が初めてです。良く分からないので、コツを教授の先生に色々教えてもらっているところです。

・・・それで、セクション・エディターの管理画面では、なんと、どの先生がJ Dermatol誌を何度査読したか表示されるのですが、ものすごく(私の3倍以上)沢山の査読されている先生も。さらに、そのような先生に査読を頼んでしまったにも関わらず、即日で査読OKの返事をいただき・・・頭が下がります・・・