2017年5月31日水曜日

5月31日は世界禁煙デー

最近、喫煙者はお断りというクリニックが東京では増えてきました。例えば

自由が丘整形外科
http://www.jseikei.com/
では、ホームページに

喫煙者は、初診時までに完全にタバコを止めておいてください。
と書いてあります。なんとびっくり。。ここのクリニックは出入りの業者さんも喫煙者だったら取引しない、その会社の薬は使わないといった徹底ぶりだそうです。

兵庫医大は建物内とその周囲はもちろん禁煙ですが、別に喫煙患者さんは診察拒否というわけではございませんので、ご安心ください・・・というか関西では喫煙者診療拒否クリニック、まだあまり無いと思います。飲食店も禁煙はまだ珍しいですね。しかし、これも時代の流れ。東京では次々と禁煙となり、関西でも徐々に広がっている気がします。東京によく学会出張に行きますが、やはり路上でタバコを吸っている人が(条例があることもあるが)関西と違って東京では、もはや、ほとんど見かけなくなりました。関西でもだんだんそうなってくるかもしれません。そして、近い将来、かなりのクリニックが喫煙患者さんは診察拒否という時代がもうすぐ来るかもしれません(??)

ちなみに、当外来でも、乾癬の患者さんには、一応、禁煙をお勧めしています。
以上、世界禁煙デーのお話でした。


2017年5月16日火曜日

読売テレビ「ミヤネ屋」に出演しました

モデル・道端アンジェリカ持病「乾癬」告白

乾癬外来担当医師の今井が、読売テレビ「ミヤネ屋」に出演しました(2017年5月16日(火)、日本テレビ系列)。モデルの道端アンジェリカさんが、が自身のインスタグラムで乾癬の自身の皮疹を公開したことから(写真は13日のインスタグラムより引用)、この病気、何?となったようです。
そこで、乾癬の解説をする医師として、出演させていただきました。

宮根誠司さん、林マオさんたちに囲まれながら、15分くらい、生放送に出演しました。とはいえ、一般的な番組ですので、当たり障りのない話を心がけました。生放送という部分で、とっても緊張しましたが、これはめったにないことだそうなのですが、なんと、宮根誠司さん本人が、わざわざ本番前にリハーサルをしてくださったので、どんな感じなのかが掴めて、とても助かりました。

ちなみに、番組で登場した道端アンジェリカさんが使っているという最新の注射薬(バイオ製剤)ですが、当院でも処方しております。

これをきっかけに、乾癬という病名が一般的にも認知され、乾癬は感染しない、という認識も一般的になってくれればと思います★

 なお、当院に受診するには紹介状と予約が必要です。先生方の診察していらっしゃる乾癬患者さんで、バイオ製剤の適応がありそうな患者さん・・・例えば若い女性で皮疹がひどい患者さん・・・がいらっしゃいましたら、ご紹介をよろしくお願い申し上げます。完全に皮疹をゼロにしたいと願っている患者さんの場合、バイオ製剤でないと難しいかもしれません。

当院の乾癬外来は今井と山本の2名の皮膚科専門医で担当しております。






🙂




2017年5月9日火曜日

第48回兵庫県臨床アレルギー研究会で講演します


平成29年5月13日(土)、神戸で講演します。兵庫県臨床アレルギー研究会の最初のレクチャーを担当させていただきます。タイトルは「IL-33とアトピー性疾患」ということで、アトピー性皮膚炎などのアレルギー疾患の最新治療や、今後日本で治験が始まるであろうアトピー性皮膚炎のバイオ製剤の治験について、基礎から臨床までお話させていただきます。

日本アレルギー学会会員の先生は2単位となりますので、ぜひお越しください。

ところで、このブログは乾癬外来のブログということになっていますが、実際には重症のアトピー性皮膚炎の患者さんもたくさんご紹介していただいております。特に自院でシクロスポリンの投与をされていないクリニックの先生から、アトピー患者さんをよく紹介していだたいております。重症なアトピー性皮膚炎の患者さんのご紹介もお待ちしております。

2017年5月4日木曜日

乾癬と免疫チェックポイント阻害剤に関する論文がサイエンティフィック・リポーツに掲載されました


今井が留学中の帰国直前の数ヶ月間にしていた乾癬に関する仕事の論文(共著)が、2年ごしで、ようやく、英国科学雑誌サイエンティフィック・リポーツに掲載されました。ちなみにVISTAという蛋白は、現在流行中の免疫チェックポイント蛋白の一つで、論文のlast authorのWang先生はVISTAの発見者です。既にVISTAに対する抗体はアメリカで固形癌に対する治療で治験に入っていますが、この理論だと、癌をやっつけるパワーはあるけども、当然ながら免疫が活性化して癌をやっつけるわけですから、副作用として乾癬などの皮膚炎やクローン病様の大腸炎が発症してしまうリスクは当然ある、ということになりそうです。

ちなみに、兵庫医大皮膚科でも、悪性腫瘍(メラノーマ)に対する抗PD-1抗体(オプジーボ、キイトルーダ、ヤーボイ)が使用できます。


論文へのリンク:Scientific RepoRts | 7: 1485 | DOI:10.1038/s41598-017-01411-1


アメリカ研究皮膚科学会で発表してきました

ちょうど2年ぶりにアメリカに行ってきました。
アトピー性皮膚炎やアトピー性疾患(アトピー性角結膜炎)とTh2サイトカインに関する研究を、アメリカ研究皮膚科学会(SID2017)で発表させていただきました。アトピー性疾患も今後は乾癬のようにサイトカインを阻害する抗体製剤(バイオ製剤)で的確な治療ができる時代が近いのではないかと思います。

会場はオレゴン州ポートランド。緑がいっぱいで、綺麗な所です。

写真はWillamette Riverで、この川のほとりに学会会場(オレゴン・コンベンションセンター)のがありました。ちなみに写真の橋は、アメリカによくある「可動式」の跳ね橋で、大型船が通る場合は上に跳ね上がります。




で、オチとしては、ちょうど私がアメリカ出張中に、阪神百貨店で「ポートランド・フェアー」をやっており、現地のお土産物屋と同じモノが梅田でも買えたらしいという(笑)

半年前に日本でお目にかかったところですが、Sam Hwang先生(カリフォルニア大学デービス校皮膚科主任教授)と再会することができ、また、2年ぶりに、私がアメリカ留学当時にfellowだったアメリカの先生たちと再会することができました。 










写真はポスター会場でWu先生と。私が留学中にお世話になった先生で、現在はカリフォルニア大学皮膚科で、私がアメリカ留学中にしていたPD-1などの免疫チェックポイントがトル様受容体刺激による免疫を活性化する(例えば乾癬が起きやすくなる)という研究の続きをやってくれています。自分が行った研究の成果を生かしてその続きの話があるというのは、本当に嬉しいものです。

なお、この発表研究の一部は、アレルギー協会平成28年度真鍋奨学助成金でもって行われました。また、この研究発表の内容は5月13日土曜日、神戸三宮で開催されます兵庫県臨床アレルギー研究会で教育講演をさせていただく予定になっています。こちらのほうは日本語ですので(笑)、興味のある先生はぜひご参加ください。