2017年5月4日木曜日

乾癬と免疫チェックポイント阻害剤に関する論文がサイエンティフィック・リポーツに掲載されました


今井が留学中の帰国直前の数ヶ月間にしていた乾癬に関する仕事の論文(共著)が、2年ごしで、ようやく、英国科学雑誌サイエンティフィック・リポーツに掲載されました。ちなみにVISTAという蛋白は、現在流行中の免疫チェックポイント蛋白の一つで、論文のlast authorのWang先生はVISTAの発見者です。既にVISTAに対する抗体はアメリカで固形癌に対する治療で治験に入っていますが、この理論だと、癌をやっつけるパワーはあるけども、当然ながら免疫が活性化して癌をやっつけるわけですから、副作用として乾癬などの皮膚炎やクローン病様の大腸炎が発症してしまうリスクは当然ある、ということになりそうです。

ちなみに、兵庫医大皮膚科でも、悪性腫瘍(メラノーマ)に対する抗PD-1抗体(オプジーボ、キイトルーダ、ヤーボイ)が使用できます。


論文へのリンク:Scientific RepoRts | 7: 1485 | DOI:10.1038/s41598-017-01411-1