2019年4月12日金曜日

HOME VII Meeting 東京 に参加しました。



アトピー性皮膚炎の会議であるHome (Harmonising Outcome Measures for Eczema)に参加してきました。今回は日本開催でもあり、参加者は日本人が15%くらいで最多だったようです。Homeでは、主に臨床試験に用いる指標としてEASIやPOEMを用いることをコンセンサスとしてきましたが(J Allergy Clin Immunol. 2014 Oct;134(4):800-7)、この会合で、大人のQOL評価尺度としてはDLQIを用いることや、またlong-term control で使うべき指標も複数のコンセンサスが得られました。また、Numeric Rating Scale (NRS−11)では、「最近24時間の最も強い痒み」を評価することがコンセンサスとなりました(平均の痒みではないのですね。これは患者さんの意見が反映されているようです)。こういう内容のコンセンサスを得る会議というのは、医師だけで無く、患者代表、臨床試験をする製薬会社代表などで意見の相違も見られ、主催がThe University of Nottinghamなので公用言はアメリカ英語ではなくイギリス英語?ということもあり、あたかもまとまらないイギリスの国会のようでしたが、なんとかまとまっていきました。なお、この会議の詳細は日本皮膚科学会総会で古江教授が発表されるようです。



↑ ちなみに、今井の左隣(向かって右)にいらっしゃるのが、かの有名な片岡葉子先生です。手前の右端は、オブザーバー参加のPMDAの種瀬 啓士先生です。