1年に1回の乾癬学会に参加して参りました。
去年との違いは、やはりの治療の要求レベルが上がったということです。
数年前までは、かなり皮膚炎がましになればOK、だったはずなのに、今は、バイオ製剤などがあるのだから、乾癬は皮膚炎がほぼゼロまで改善させるべし、というのが当然という雰囲気になってきていました。
ただ、これは開業医の菅井先生のご意見ですが、乾癬の治療が二分してしまっている。つまり、軟膏を処方するだけの開業医と、バイオ製剤を主体とした病院で、目指すゴール(ちょっとマシになればOKなのか、皮膚炎が完全にゼロになるのか) ですら異なってしまい、やっている治療や考え方も違ってきてしまっている、という指摘でした。
確かに、そういう指摘は正しいと思います。
当院では、どちらかというと、
バイオ製剤などを駆使して乾癬の皮疹がゼロになるのを達成することを目指す、という方針になってきます。