アトピー性皮膚炎診療ガイドラインは、誰でも読める一般公開されたガイドラインです。皮膚科医だけでなく小児科医なども含めてアレルギーに関わる有名な先生数名による共同執筆になっています。
https://www.dermatol.or.jp/uploads/uploads/files/guideline/atopic_GL2018.pdf
ただし、内容は今年度版からより専門的・臨床的になり、アレルギー学会専門医ではあるが皮膚科ではない先生には、かなり難しい内容になったと思います。さらに、私たちのグループが研究しているIL-33や2型自然リンパ球のアトピー性皮膚炎への関与がガイドラインで紹介されている点も、私たちにとっては感慨深いものがあります。どこが違うか?というと旧アレルギー学会のガイドラインでは皮膚炎面積が広い患者さんには強いステロイド剤を使いましょうとなっていましたが、この最新のガイドラインでは(今回から皮膚科学会とアレルギー学会のガイドラインが統合されたこともあり)、皮膚炎の種類が紅斑なのか、苔癬化なのか、その種類でステロイド外用剤の強さを変えましょう、となったので、皮膚炎の種類の診断が必須という点が古いガイドラインとの違いになっています。なお、最新の治療であるデュピクセントはガイドライン改訂に間に合わず、まだ盛り込まれていない状態です。
いずれにせよ、ガイドラインが一般公開されているのは大変意義があることだと思います。
2018年11月27日火曜日
2018年11月7日水曜日
岸本 暢将先生(聖路加国際病院)のハンズオンセミナーを行いました(ただしClosed)
このたび、岸本 暢将先生(聖路加国際病院)を講師にお招きして、乾癬性関節炎のハンズオンセミナーを(Closedで)開催してきました。講師はおそらく日本で一番有名な先生なのですが(今井は岸本先生の膠原病DVDを持ってます)なにせ座長が(なぜか)今井で、参加者は若手医師限定という、クローズドな会でしたので、著名な先生を講師にお呼びしているのに誰も来てくれないのではないかと危惧しておりましたが(!)、祝日の昼間にもかかわらず、大阪府・兵庫県のから多数の若手医師にご参加頂き、ありがとうございました。参加者からは、ガイドラインに書かれていないグレーゾーンな内容の質問も出てきており、(岸本先生のご回答は日本のガイドラインに無いけどアメリカのガイドラインには記載有り、ということでした)、気軽に質問できるハンズオンセミナーという目的が達成できました。乾癬性関節炎は皮膚科医にとって珍しいですが見逃してはいけない疾患であり、我々も意識をして勉強していこうと考えています。
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