「診察中に聞きたいことを医師に十分に聞けていますか?」
という質問に52.8%の患者さんが「聞けていない」と回答しています。
うーん、かなり高い数字ですね。診療科によっても違うのかもしれませんが、半分くらいは質問があるのにできていないという回答です。
実際に私も患者さんとして通院すると、「質問しにくい雰囲気」が医師・歯科医師・ついでに薬剤師にあると感じることがあります。。。。日本人は遠慮して質問できないので、そこに問題があるような気がします。
確かに再診患者さんの場合、当科では30分で3人予約が入っているので、1人10分しか時間が無く、しかもその間の時間で予約外の患者さんも診察していきますから、そんなに長い時間が取れるわけではありませんね。。。
個人的に患者さんにお勧めしたいのは
1)入院ですと医者に言われたら、頑張って外来通院だけで治そうとせず、入院してください。
平日は忙しい医師でも、夜や土日祝にゆっくり説明が聞けるかもしれません。
2)質問したいことを、あらかじめ紙に書いてくるといいかもしれません。
なんとなく医師が白衣でエラそうに見えて質問し損ねるというのは、よくあることです。そんな時には医師を変える・・・のもいいのですが、質問したいことがあっても診察室の中では忘れているかもしれません。そこで、質問したいことを、あらかじめ紙に書くことをおすすめします。
軟膏が5種類とか6種類になっている患者さんの中には、この軟膏が3本残っているから次回診察までに8本欲しい、などとあらかじめ紙に書いて持参される患者さんもいらっしゃいますが、これも「もらい忘れ」が無くて良い方法だと思います。ただ、私の外来患者さんは注射の方が多く、軟膏だけで治療されている方は少ないのですが。。。
と書きつつ、やっぱり医師としては患者さんが質問しやすい環境を整えないといけないなぁと思った次第です。質問だけでなく要望希望を伝えるのも大切で、皮膚科は悪化したら死ぬ病気は少ないわりに難治性の病気も多いので、どこまで治療したいのかが患者さんによって全然違います。完全に皮膚炎ゼロを目指すのか、痒くなければまあOKなのか、ご要望を医師にはっきりと伝えていただければと思います。