2016年3月13日日曜日

筒井ひろ子 教授 が定年退官されます。

今回は診療とは関係ない、個人的な話です。

兵庫医大の病原微生物学講座 主任教授 筒井 ひろ子 退官記念食事会に参加してきました。筒井先生はIL-18というサイトカインの発見に寄与された先生です(Science 1997、当時のIL-18の名称はIGIF)。まったく個人的な内輪の食事会ですけども、学長をはじめ複数の教授の先生方や、教え子の先生が多数参加され、またアメリカですでに独立して研究室を持っている石先生がわざわざカルフォルニアからこのために来日されるなど、筒井先生がいかに教え子の先生から慕われているかがよく分かる会となりました。また、当時ご指導いただきました全国各地でご活躍中の諸先生方と再会することができました。

筒井先生には、小生が若いころ・・・まだ英語もできない、論文の書き方も分からないころに(今でもできないですが・・・・)、学位論文を書く時には、大変お世話になりました。また、筒井先生からは、コラボレーションの大切さも教えられました。現在、医学系の研究はひとつの領域では成り立たなくなってきております。実際、当科でも、他の部署との共同研究を開始致しました。正直、皮膚科だけではなかなか良い研究をするのは難しいのが実情となっております。もっとも、日本の国の予算自体が厳しい中、私自身、国から研究予算が獲得できて研究ができている、という現在の環境にもっと感謝しないといけないとも、思いました。

・・・そして最後に余計なことを書きますが、最近定年退職になる教授の先生方、つまり団塊の世代とその少し後の世代の教授の先生方は、本当にすごい先生ばかりが、スペシャルな先生が、そろっているように思います。同年代の数が多く、それだけ激烈な競争を勝ち抜いてきた、ということなのだと思うのですが、どんどん退職していくのは、正直、もったいないなという気持ちがします。例えばアメリカでは、いつまでも教授ができますが。。。。

長年の教授職、お疲れ様でした!

なお、筒井 ひろ子 先生の退官記念講義は3月23日水曜日に予定されているようです。