最近は、科の領域を超えた、つまり複数の科にまたがる疾患にもスポットが当たっています。最近の話題としては、アトピー性角結膜炎とアトピー性皮膚炎(眼科と皮膚科)や、乾癬性関節炎と乾癬(リウマチ科または整形外科と皮膚科)という関係で、よく患者さんを紹介していただいております。このパターン、患者さんには申し訳ないのですが、複数の科に受診して頂くことになります。
Openな会ではないので、会の名前は書きませんが、今週、複数の科で乾癬性関節炎のセミナーを開催することになっており、普段から乾癬性関節炎を診察している先生と情報交換させていただく予定です。小生は、どのような皮膚炎を見たら関節炎を疑わないといけないかについて講演させていただきます。最近は、内科や整形外科の先生から「(乾癬性関節炎を疑うが)原因不明の関節炎」の患者さんの皮膚炎が乾癬なのかどうか、相談を受けることも多くなってきました。このように病院勤務の皮膚科医には幅広い他科の知識が求められるため、医局員一同、研鑽を積んでおります。