2018年6月17日日曜日

新しい乾癬の治療薬の発売です。

 今日の話題は、乾癬の新薬です。

 乾癬は毎年新薬が出るホットな分野なわけですが、このたび、新しい乾癬の注射の治療である「トレムフィア」が新発売となり、兵庫医大 皮膚科 乾癬外来でも使用可能となりました。いままでのバイオ製剤で最も投与間隔が長かった薬は「ステラーラ」で、3ヶ月に1回の投与ですが、「トレムフィア」はそれに近い、2ヶ月に1回の投与という注射薬になります。効果はステラーラよりも高いというデータなのですが、通院間隔が短くなってしまうので、実情としては一長一短ということになります。乾癬の治療で日本でも保険適応のある注射薬がこれで7剤になりましたが、当院の乾癬外来では、この7剤すべての投与に対応しております(7剤すべて、投与実績がございます)しかし、結局どのバイオ製剤も一長一短なので、どの薬にするのかは、患者さんと一緒に相談しております。いずれにしても、注射のバイオ製剤ですとヒュミラやルミセフのように2週間に1回注射というのがスタンダードなイメージがあるかと思うのですが、忙しい患者さんには2ヶ月に1回とか3ヶ月に1回の通院で済む注射のバイオ製剤もあります(しかも土曜日に投与可能です)ので、諸先生方におかれましては、お仕事で忙しい患者さんでも当院にご紹介いただければ幸いです。

保険が効く乾癬のバイオ製剤(注射)7剤リスト(医師向け)

トルツ
ルミセフ(←このリンクをクリックした先のページで「医師」をクリックしてからいったん戻り、再びこのリンクをクリックしてください)
トレムフィア