2018年8月3日金曜日

東京でアトピー性皮膚炎の講演を行いました



先週末、第83回 日本インターフェロン・サイトカイン 学会学術集会 (The 83rd Annual Meeting of the Japanese Society of Interferon & Cytokine Research)でアトピー性皮膚炎の講演させていただきました。

学会会場は秋葉原だったのですが、特にAKB劇場?バッティングセンター?などに行く時間もなく、純粋に学会参加だけでした・・・
私の講演内容なのですが、サイトカインとアトピー性皮膚炎の話を、主に基礎医学の先生にさせていただきました。要するに、サイトカインの仕組みが解明されてきたことで、原因物質だけを押さえる画期的な抗体製剤(バイオ製剤)が次々に誕生しているということです。そして、ついにアトピー性皮膚炎も、バイオ製剤が発売になっています。

新薬デュピルマブは、アトピー性皮膚炎の原因であるサイトカインを抑制するバイオ製剤です。実際に、非常に開業医の先生方からご紹介をたくさん頂いておりますが、初月7万円、それから毎月5万円と説明しますと、かなりの患者さんが、やっぱりやめておきます、となります。
先生方におかれましては、非常に高額な薬であることも、あらかじめご説明しておいていただけると、ありがたいです。よろしくお願いします。
・・・しかし、それにしても高い薬ですね。乾癬のバイオ製剤より、アトピー性皮膚炎のバイオ製剤のほうが値段が高いです・・・

薬の値段が高いのは、これでもマシというのですから驚きです。これでも、デュピクセントの場合、イギリスやドイツの半額、アメリカの1/4の値段に設定されています。
一般的に日本で医療にかかると、アメリカの1/10〜1/20程度の技術料しか請求されませんが、薬剤費はそこまで差が出ないようです。同じ製品なので当たり前かもしれませんが・・・。