乾癬外来担当の今井です。
第30階日本乾癬学会学術大会に参加してきました。
当科からは顆粒球吸着療法について学会発表をさせていただきました。
この当科で行っている乾癬に対する顆粒球吸着療法が、まだまだ一般的に広まっていないということも分かりましたが、実際に今までで(当院だけで無く他の病院も含めて)重篤な副作用が生じたことが無いという安全性の高さが確立されてきたことが確認できました。
また、話題としては、乾癬の治療にバイオ製剤を使うか否か?という議論だったものが、どのバイオ製剤を使うか?、というレベルに進化してきたことを感じました。
いずれにせよ、当科で行っている乾癬治療は最先端にちゃんと追いついているということが確認できましたので、自信を持って診察していきたいと思います。
ところで、中国で皮膚科をしているPigshen Fan先生のお話では中国ではバイオ製剤はいわゆる保険適応外、つまりお金持ちだけが使える薬であるとのことでした。もちろん、日本は国民皆保険制度ですから、むしろ所得の少ない方ほど医療費が安くなる仕組みが整っており、最先端のバイオ製剤であっても保険適応で使うことが出来ます。
最後にオマケの写真ですが、学会会場から見える名古屋城です。中国や韓国の先生も参加されておりましたので、このような会場は面白い試みだと思いました。